コロナの収束を願って始まった2021年も半年が過ぎようとしています。収束どころか、5月には愛知県3度目の緊急事態宣言発令。さらに、6月20日までの延長。愛知県でも大規模ワクチン接種会場でのワクチン接種が始まり薬剤師もお手伝いに奔走中です。
世の中の話題はコロナ一色。今日はそんなコロナに関するプチ情報をお知らせします。
鼻出しマスクでくしゃみは〇か×か
鼻だしマスクは×です。くしゃみをした際に飛沫の飛ぶ様子を追っかけた特殊カメラで撮影したところ、マスクなしと、鼻出しマスクはどちらも同じ２ｍほど飛沫が飛散していました。ですが、鼻と口をしっかりマスクで覆っていた場合においては、ほとんど飛沫の飛散はみられませんでした。それゆえに、マスク着用時はしっかり鼻まで覆うことが大切です。
ウレタンマスクは〇か×か
スーパーコンピューター「富嶽」によるマスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーション結果によると、自分が出す「吐き出し飛沫量」は、不織布マスクでは約80%カット、一方でウレタンマスクでは約50%しかありませんでした。ウレタンマスクはそれだけ他人に感染させるリスクが上がってしまうということです。
また、「吸い込み飛沫量」は不織布マスクでは約70%カット、ウレタンマスクでは30-40%しかカットできない結果になりました。つまり、ウレタンマスクは、飛沫量の吐き出し・吸い込みの観点において、不織布マスクの半分以下の効果である、ということがこの実験結果から言えます。
そして不織布マスクでは、「2.0-5.0μmの粒子」では98.4%、「0.3-0.5μmの粒子」でも90%以上の磁粒子除去性能があった一方で、ウレタンマスクでは「5.0μm以下の粒子」は全て1%以下という、ほとんど除去性能が０であるという実験結果になりました。ゆえに、マスクの感染予防効果は不織布マスクに比較して大きく劣るという結果がでたのです。
症状のない濃厚接触者の接触物に感染性はあるか？
薬局では、濃厚接触者の患者さんへお薬のお渡しをするケースがまれにあります。その際には患者さんのお車で、お薬をお渡しするケースが多いのですが、無症状者の濃厚接触者の接触物には感染性があるかどうかが議論になったりします。答えは・・・感染性なしです。ただし、念には念をで、受け渡しの際には徹底した感染予防策にぬかりはありません。
5分間の会話は○回の△△を浴びるのに等しい
5分間のマスクなしの会話は『1』回の『咳』を浴びることと等しいと言われています。緊急事態宣言下、飲食店でのお酒の提供を行わないというのはお酒が入るとどうしてもマスクなしの会話が弾み長時間の接触となるためです。
感染対策は完璧であるべき？
➡答）7割前後の合格点を目指しましょう。
その方が長く続きます。ワクチン接種がいきわたるにもしばらく時間がかかりそうです。完璧を目指すと長く続きません。合格点でよいので、長く根気よく続けていきましょう。
そして、ストレスが免疫を落とします。あまり神経質になりすぎずに、適度に適切な方法でストレスを発散しながら、長く続くかもしれない、このコロナ期間を乗り切って行きましょう。
