舌を上あごにチョンとつけて鏡をみてください。舌の裏側が確認できると思います。そこに2本の静脈が見えると思いますが… 通常は青い静脈がぼんやり見える程度です
ところが、体内の血の流れが淀むと、この静脈が太くなります。この状態を「瘀血(おけつ」と言います。
この瘀血(おけつ)、さまざまなタイプがあります。その中の3つのタイプとそれに対応する代表的な漢方薬をご紹介します。
【気虚タイプ】
血液を巡らせる力がないタイプ
気虚―気が不足した状態。主な症状は、疲労、全身倦怠感、抑うつ、食欲不振など。
➡十全大補湯
【血虚タイプ】
血液そのものが、不足しているために老廃物回収などができずに流れが悪くなるタイプ
血虚―血が不足した状態。主な症状は、集中力の低下、眼精疲労、月経不順、手足のしびれ、皮膚の乾燥など。
➡当帰芍薬散
【陽虚タイプ】
身体が冷えて、血のめぐりが悪くなりさらに冷えやすくなるスパイラルタイプ
陽虚―体を温める力が不足している状態。主な症状は、冷え、めまい、むくみ、頻尿、腹痛、下痢、疲労倦怠感など。
➡八味地黄丸
健康な舌は見るからに健康そうで生き生きとしています。舌の色は赤過ぎず、白すぎず、淡紅色です。また、大きすぎず、やせすぎず、柔軟です。
「舌は内臓の鏡」といわれています。毎日舌を観察して、何か異常を感じたら、ご相談ください😊